ジャーヘッド映画『ジャーヘッド』観てきました。

戦争映画という題材は昔からハリウッドにはあります。中でも、第二次世界大戦とベトナム戦争を描いた作品が多いのですが、悲しいかな戦争はベトナム以降も絶えずどこかで起きているわけで、近年のハリウッドでも、そういった最近の戦争を描いた作品が目に付くようになってきた気がします。

例えば『ブラックホーク・ダウン』。最近公開された映画、ニコラス・ケイジ主演の『ロード・オブ・ウォー』も、広い意味で戦争映画でしたな。

この『ジャーヘッド』はフセイン大統領を引きずり出した、数年前のイラク戦争を背景に描いております。もっとも、近代戦争の特徴のひとつと言うべきなのでしょう、いわゆる敵地に入っての銃撃戦といったシーンは一切なく、敵地近くでの前線に入り、ひたすら出撃を待つ日々を描いたものになっております。

この『ジャーヘッド』は、近代の戦争は、以前の戦争とは別の意味で兵士が消耗していく。という様子がよくわかると同時に、しかし、戦争で得るものは無いのだと言うことは今も昔も変わらない。という点が上手く描かれた作品だと言えます。